技術ブログ
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2017年03月17日
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クラウド・マイグレーションにおけるNew Relicの活用

クラウド・マイグレーションでは、移行前、移行中、移行後の各工程において、以下のような作業が重要であり、適切なリソース配分およびサービス品質のための情報を如何に得るかがプロジェクト成功の鍵となります。

 

移行前

現状のリソース使用状況、アプリケーション性能、顧客体験品質を測定し、クラウド移行後のリソース消費およびサービス品質の指標となる情報を収集

 

移行中

オンプレミス内、クラウド内およびクラウドとオンプレミス間のトランザクション品質をリアルタイムに監視し、オンプレミスとクラウドにまたがるシステム全体を可視化。また顧客体験品質を測定。移行作業中にサービス品質の劣化や顧客体験への影響があれば、即時ロールバックおよびルートコーズを分析。

 

移行後

アプリケーション性能および顧客体験品質を継続的に測定し、ボトルネックを分析・改善。移行の成功をサービス品質面から検証。使用率が低いリソースに関しては、サービス品質への影響をリアルタイムに監視しながらスケールダウンもしくはスケールインすることで、適切なサイジングへ調整し、コストダウンを実現。また必要に応じて、オートスケールや継続的デリバリーなどクラウドネイティブな環境へシステムの最適化を図る。

 

AWSのようなクラウド環境では、複数ユーザでのインフラの共有が前提であり、自身のワークロード以外の要因でインフラ性能が変化します。インフラの性能保証を正確に行えないため、インフラ視点の洞察だけでは、サービス品質を把握できません。CPUやメモリの使用率、IOPSなどのインフラ視点のリソース使用状況と組み合わせて、アプリケーション性能を監視・分析することが重要となります。またクラウドの外側から顧客視点での性能を測定していれば、サービス品質の劣化に容易に気づくことができます。移行作業前後の顧客体験品質を比較することで、クラウド・マイグレーションの成功を顧客視点から証明することができます。移行前のインフラのリソース使用状況については、現行の監視ツールで把握出来ていると思いますが、移行中、移行後も一貫して継続的に情報収集することが肝要であり、移行に先立ちクラウドネイティブな監視ツールの導入を検討すべきでしょう。

New Relic APMを移行前におけるアプリケーション性能のアセスメントツールとして活用することで、サーバサイドのトランザクション状況を把握することができます。特にアプリケーションが複数の機能コンポーネントで構成され、また他のアプリケーションと連携している場合、コンポーネント毎に徐々にクラウドへ移行させることが現実的ですし、全てをクラウドへ移行するのではなく、ハイブリッドな構成に成らざるを得ないケースもでてきます。この場合コンポーネント内のトランザクションだけでなく、コンポーネントやアプリケーション間のトランザクションを把握しておくことが特に重要となります。New Relic APMにより、各コンポーネント内およびコンポーネントやアプリケーション間でどのようなトランザクションが発生しており、それぞれのトランザクション性能がどの程度なのかを容易に把握する事ができます。またNew Relic BROWSER / MOBILE / SYNTHETICSを活用することで、クライアントサイドでの顧客体験品質を容易に測定することができます。さらにNew Relic InfrastructureおよびPluginsにより、オンプレミスにおける移行前のインフラやミドルウェアのリソース使用状況が可視化でき、インフラのリソース使用状況とアプリケーション性能および顧客体験品質を相関した洞察が得られるようになります。

またNew Relic Infrastructureでは、各サーバの性能情報だけでなく、構成情報もリアルタイムに収集、可視化されます。New Relic Pluginsでは、オンプレミスの各種ストレージやネットワーク機器に対応した豊富な無料のプラグインが用意されています。これら情報を基にクラウド移行に際するインフラ設計のための適確な洞察を得ることができ、移行を機にシステムの最適化を検討することも容易になります。クラウドでは柔軟にリソース割当を変更できるため、移行に際しては各コンポーネントへ余裕を持ったリソース割当を行なっておき、移行後に適確なリソース容量への最適化を図る方が効率的です。

New Relic APMでは、移行作業に伴うデプロイメントの成功を容易に確認する事ができます。各グラフでデプロイメントのタイミングが自動的に表示されるため、デプロイメントの前後の変化をリアルタイムに確認することができます。さらにDeployments Pageでは、デプロイメントが行われたアプリケーションの平均レスポンスタイムやスループット、エラー発生状況やサービス品質レベル、各種リソースの使用状況に関して、デプロイメントの前後の変化を一覧で確認することができ、ロールバックの判断を即座に行うことができます。またデプロイメントの前後でのトランザクションレベルでの変化も一元的に確認することができ、ルートコーズの特定が容易かつ迅速化され、移行計画や作業の修正をログ分析に頼ること無く適確にかつ迅速に行うことが可能になります。また各コンポーネントの配置場所に依存することなく、システム全体のトポロジーがサービスマップとして自動的にトレース描画され、移行作業に伴うひとつのコンポーネントのデプロイが他のコンポーネントへ与える影響をリアルタイムに把握することが可能です。さらにNew Relic BROWSER / MOBILE / SYNTHETICSにより、移行作業に伴う顧客体験品質への影響を即座に把握することができます。

New Relic APM Deployment Page

New Relic APM Deployment Page
デプロイメント前後のサービス品質およびリソース消費の変化を一覧表示
トランザクション毎の変化まで分析可能

New Relic Infrastructureにより、移行後における適切なリソース配分の分析が可能になります。New Relic Infrastructureでは、個々のサーバのリソース状況を定型的に可視化するのではなく、複数サーバのリソース状況を属性条件に基づきリソースプールとしてアドホックに抽出し、集計して可視化します。抽出や集計のための属性条件は、アプリケーション情報、インスタンス情報、カスタムタグ、ロール、構成情報など、クラウドサービスのインスタンスやOSが持つ環境情報を自動的に取り込み属性化されます。集計されたリソース状況とその上で稼働するアプリケーション性能情報およびデプロイやエラーなどのイベント情報が一元表示され、アプリケーション性能への影響をリアルタイムに確認しながらインスタンスのスケールインもしくはスケールダウンを行うことで、サイジングの最適化を図ることが可能になります。さらにマイクロサービスやコンテナの導入など、クラウドネイティブな環境への移行についても、一貫した洞察が得られるようになります。

New Relic Infrastructure

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この記事を書いた人

HironoriIchiki
HironoriIchiki 社内フリーランスとして組織横断的にあれこれ活動中!

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