
New Relic INFRASTRUCTUREによるKubernets環境のモニタリング!
はじめに
New Relic INFRASTRUCTUREの機能、on-host integrationsにKubernetes(K8S) Integrationが追加されました!現在まだβ版ではありますが、Kubernetesのアドオンとして提供されているkube-state-metricsと連携することで、コンテナオーケストレーションレイヤの各種メトリクスをモニタリングすることができます。取得可能なメトリクスは下記のとおりです。
- K8Sノード
- ネームスペース
- デプロイメント
- レプリカセット
- ポッド
- コンテナ
より詳細なメトリクス一覧はこちらから。
機能概要
New Relic INFRASTRUCTUREのK8Sインテグレーションでは、INFRASTRUCTUREのAgentを介し、kube-state-metricsで取得した値をNew Relic INSIGHTSに送信することができます。これにより、下記の機能を提供します。
- K8Sメトリクスをまとめたダッシュボード(New Relic INSIGHTS)を自動作成
- K8Sに関するアラートを作成可能
要件
New RelicとK8SのIntegrationには下記のコンポーネントが必要です。
- New Relic INFRASTRUCTURE Pro、もしくはトライアル(無料トライアルはこちらから)
- New Relic INFRASTRUCTUREと互換性のあるLinuxディストリビューション
- 起動中のK8Sクラスタ
- kube-state-metricsバージョン1.1.0
インストール手順
1. kube-state-metricsのインストールと設定
下記コマンドにより、kube-state-metrics用のpodやserviceを作成します。
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$ kubectl create -f https://raw.githubusercontent.com/kubernetes/kops/master/addons/kube-state-metrics/v1.1.0-rc.0.yaml |
作成後、kube-state-metricsがインストールされ、”kube-system”ネームスペース内に”kube-state-metrics”が作成されていることを確認します。
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$ kubectl get po,svc -n kube-system | grep metrics pod/kube-state-metrics-59cb75844c-h5ntn 2/2 Running 0 28m service/kube-state-metrics ClusterIP 100.71.102.75 <none> 8080/TCP 28m |
2. Integration設定ファイルのインストールと設定
下記コマンドにより、New Relic INFRASTRUCTURE & K8SのIntegration設定ファイルをダウンロードします。
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$ curl -O https://download.newrelic.com/infrastructure_agent/integrations/kubernetes/newrelic-infrastructure-k8s-1.0.0-beta2.1.yaml |
次に、ダウンロードした設定ファイルにNew Relicライセンスキー及びK8Sクラスタ名を追記します。
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$ vi newrelic-infrastructure-k8s-1.0.0-beta2.1.yaml env: - name: NRIA_LICENSE_KEY value: YOUR_LICENSE_KEY (自身のNew Relic License Key) - name: CLUSTER_NAME value: YOUR_CLUSTER_NAME (自身のK8Sクラスタ名) |
最後に下記コマンドでデーモンセットを作成します。
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$ kubectl create -f newrelic-infrastructure-k8s-1.0.0-beta2.1.yaml |
3. INFRASTRUCTURE on-host Integrationで確認
New Relic INFRASTRUCTUREの画面から、下記番号順にクリックし、自動作成されたNew Relic INSIGHTSのダッシュボードを開きます。

ダッシュボードを開くと下記各種K8Sクラスタの情報が表示されます。クラスタ内のノードの全リソース使用率やノード数、クラスタ数やポッド数をはじめ、各コンテナのCPUやメモリ利用率などを確認することができます。K8Sのon-host Integrationでは、こうしたダッシュボードを全て自動で生成してくれます!

取得した各種K8Sのメトリクスに対して、アラームを設定することも可能です。もちろんK8S上のコンテナで起動するアプリケーションに対して、APMをインストールすることも可能です(詳しくはこちらのBlogを参照)。各種New Relicサービスを組み合わせることで、K8S環境をまとめてNew Relicで監視することができるようになりましたので、是非お試しください!
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この記事を書いた人
- mfmiyano
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